アイミ日記

ミシンのヒント10 ロックミシンのメス交換

今回は、ロックミシンのメス交換のやり方をご案内します。
ポイントだけ押さえておけば難しくはないので、「最近、切れ味が悪くなってきた・・・」と感じている方は、参考にしてみてください。

まずロックミシンの裁断機構は、上メスと下メスの2つのメスで構成されています。
片方が硬質製のメスで、もう片方は柔らかい素材でできています。
当然、柔らかいメスの方が早く摩耗するので、切れなくなったら通常こちらを交換するのですが、ミシンによって上メス、下メスどちらが柔らかいのかは違いますので、必ず説明書で確認してください。

今回はベビーロックさんの「衣縫人BL57 EXS」を使ってご説明します。


このミシンの場合(現行のベビーロックさんのミシンはすべて)、上メスが柔らかいメスです。
下メスはとても硬いので滅多に交換しませんが、上メスを3〜4回も交換するほどお使いなら、1度は下メスも交換した方がいいかも知れません。
また、刃こぼれなどが見受けられる場合は、下メスも交換します。

ベビーロックさんのミシンの場合、糸立て棒の下に小物入れがあり、ここに1枚だけスペアの上メスが入っています。

余談ですが、ここに小物入れがあることをご存知でしょうか?
メスの他に、替え針、ピンセット、ドライバーや便利な道具が入っているのですが、この小物入れの存在に気がついてない方が、かなりいらっしゃいます。
糸取物語、衣縫人などお持ちの方は、ぜひご確認ください。

さて、取り替え作業に入りますが、まずは、かがり幅のダイヤルを最小値にして、メスの位置を左に寄せます。

次にこのネジをはずし、摩耗した上メスを取り外します。

あとは替わりに新しい上メスを取り付けるだけなのですが、上メスを取り付けネジで仮止めしてから、はずみ車を手前に回して上メスが一番下に下りきったところで(はずみ車を)止めます。

そして、上メスのネジを少しゆるめて動かし、下メスと上メスが1mm程度重なる位置にして、上メスをネジをしっかりとしめます(重要!)

メスの切れ味の劣化は、もちろんご使用による摩耗が大きな原因ですが、まち針による刃こぼれもけっこう見受けられます。
うっかり生地と一緒にまち針をメスで挟んでしまい、刃をガタガタにしてしまうのです。

なので、ロックミシンを使うときは、まち針ではなく、ソーイングクリップのご使用を強くおすすめします。

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