アイミ日記

ミシン修理レポート10 ブラザー ヌーベルクチュールBunka コントローラージャック破損

今回は、ブラザーさんの職業用ミシン、ヌーベルクチュール Bunkaの修理です。
コントローラーを踏んでも、ときどき動かなかない、とのことですが、お預かりしたときはすでにまったく動きませんでした。

コントローラーをまず疑いましたが、別のコントローラーで試してみても動きません。
原因は色々と考えられますが、もしモーターや、基板に問題があると、このミシンの場合は部品供給が終わっているので修理が難しくなります。

次はコントローラーのプラグを差し込むジャック部分を見てみます。
外側からは特に異常はないようですが・・・。

分解してみたところ、ジャックの内側が割れていました(写真だとちょっと見にくいですね)。
これでは正常に動作しないでしょう。
もちろん、部品交換すれば直ります。
修理可能な故障で、ほっとしました。

脱線しますが、このジャックのナットはたまに緩んでグラグラになることがあります。
もしナットがゆるんでいるようなら、ナットの縁にある凹み(2ヶ所)にピンセットのような物を差し込み、時計回りに回して締めてください。
ブラザーさんのヌーベルシリーズをお持ちの方は、念のため確認をおすすめします。

モーターのカーボンブラシの残量確認です。
半分ぐらいまで減っていたら交換するのですが、まだ、十分残っています。

お釜の周りです。
長くお使いだと、当然、ホコリもたまります。
刷毛と掃除機できれいに清掃します。

お釜自体も分解して、お掃除とキズ磨きをおこなっていきます。


※ お客様によるミシンの分解は、けっしておこなわないでください。
  特にお釜などは少しでも変形させてしまうと、取り返しがつかなくなります。

外釜にキズがありました。
これは小さめのキズですが、糸切れや縫い不良につながりますので、丁寧に磨いていきます。

本体外側をきれいにお掃除してから、糸調子を合わせ試縫いをおこない、無事終了です。
これから先も長く使っていただけると嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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<ご注意> 
この記事は、「ミシンの修理をおすすめするもの」ではありません。
経験のない方がミシンを分解するのは、非常にリスクが伴います。
軽はずみな分解をおこなったために、その後、修理不能となるケースがありますので、ご注意ください。