アイミ日記

ミシンのヒント9 送り歯のほこり

先日、「送り歯が下がってしまって、生地が進まない!」とお困りのお客様のミシンをお預かりしました。
送り歯をわざと下げる機能、ドロップフィードになっているのでは?と思ったのですが、、、。

確かに、ギザギザの送り歯が沈んでいます。
いくらはずみ車を回しても針板より上に出てきてません。
これでは生地はまったく進まないでしょう。
とりあえず針板を外してみると、、、。

お釜の周り、辺り一面ほこりだらけです!
ここまで、ごみ、ほこりを溜められているのも珍しいです、、、。
これでは、送り歯の谷間のほこりが邪魔をして、送り歯が上へ出ることができなくなります。

掃除機とブラシを使い、すべてのゴミを吸い取ります。
お掃除には、エアスプレーでシューッと吹き払うよりも、この掃除機で吸い取る方法をおすすめします。
スプレーしてしまうと、ミシンの奥の方へほこりを追いやることになり、ミシン内部が汚れてしまうのです。

清掃後、ちゃんと送り歯が出てきました。
使用頻度にもよりますが、半年~1年に1回ぐらいは、針板をはずしてのお掃除をお願いします。
(特に自動糸切りミシンは、ほこりが溜まりやすいです)

ただし、このお釜周りのお掃除ですが、やるときは注意が必要です。

お掃除後に大事なのは、中央にある黒い「内釜」を正しい位置に戻してあげることです。
これが間違っていると、お掃除後、ミシンがまったく縫えなくなります。
必ず、説明書の「お手入れの仕方」のページをよくご覧になりながらおこなってください。

ポイントは、黒い内釜の小さな突起部と、金属の部品のバネ状の所をピッタリと合わせることです。
この状態のまま、針板を乗せてネジを締めていきます。
ネジを締めた後、チェックをおこないます。
正しく元に戻せていれば、内釜を指で触ったときに2~3ミリほどあそびがあります(少し動きます)。
もしこれがまったく動かないようなら、内釜の位置が間違っているかも知れません。

あと念のため、最初の試縫いは、モーターを使わずに手でゆっくりとはずみ車を回して縫ってみてください。

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